テルプノスロゴスとは、意識を眠る間際の状態(ソフロリミナル)に導いてゆくために、ソフロロジー出産法専用のCDに収められている言葉のことです。ソフロロジー式分娩法のイメージトレーニングはソフロリミナルな意識段階で行います。眠る間際の心も体も完全にリラックスしている状態では、意識がはっきりしているときのようなさまざまな心のブロックが外れて、心に描いたイメージを素直に受け入れられます。テルプノスロゴスがCDに収められていることにより、自宅でも簡単にイメージトレーニングをすることができます。
テルプノスロゴスは催眠術にイメージされるような特別な言葉ではありません。ソフロロジー式分娩の説明やイメージトレーニングを行う際の姿勢、呼吸法の説明から始まり、お腹の中の赤ちゃんの様子や出産のイメージなど、現実的な言葉がほとんどです。現実的であるからこそ、CDを聞くだけでお母さんは納得してソフロロジー式分娩法を学べるのだともいえるでしょう。
テルプノスロゴスによりソフロリミナルな精神状態になったお母さんが描くイメージは、赤ちゃんとの楽しい生活であったり、自分の幸せな思い出であったりします。過去の、そして将来の幸せの追体験ともいえます。そのような経験を繰り返すことで、お母さんには幸せを信じる力が沸いてくるのです。ポジティブになることによって、不安がなくなり陣痛も自然に受け入れていけます。
ソフロロジー式分娩を行う病院の多くでは出産時において同じCDを流します。出産もまたソフロリミナルな精神状態で行うのが理想です。心身ともにリラックスしていて体が休息型になっているので、赤ちゃんに圧力がかからず、お母さんの疲労も少なく産後の体力の回復も早いことが見込まれます。慣れてくればCDのBGMだけで、テルプノスロゴスがなくてもイメージトレーニングが行えるようになります。
ソフロロジー式分娩法についてご紹介します。ソフロロジー式分娩法は、出産を生命の誕生から始まる育児のなかのひとつの過程だと考えられています。お母さんが赤ちゃんを思うことによって、母性を育んでいき出産にまつわるすべてのことを前向きに捉える分娩法なのです。ソフロロジー式分娩のもっとも際立った特徴は、陣痛の捉え方だといえます。陣痛は赤ちゃんと出会うための大切なステップです。
そして痛みはエネルギーだと考えます。そのように意識を作ることができれば、陣痛の「耐え難い痛み」への恐怖が払拭されますので痛みは赤ちゃんと共有する感覚として受け入れることができるようになります。ソフロロジー式分娩法では、麻酔をつかわないで精神を安定させることによって、出産時の陣痛の痛みを和らげることができます。言い換えると痛みは恐れによって増幅されるものなのでリラックスして痛みを受け入れる気持ちや赤ちゃんとの出会いが待っているという期待感の前では、痛みの感覚はおのずと縮小されていくのです。
妊婦さん、特に初めての出産に向かう女性は心も体も不安定になりがちです。ソフロロジー式分娩法においては、専用のCDを聞きながら行うイメージトレーニングを重ねていき心身をリラックスした状態に導きます。そして、赤ちゃんがお腹の中で成長していくイメージや、赤ちゃんとの出会いを思い描くのです。この心地よさこそが、気持ちを前向きにし、母性を育てていくことができるのです。
ソフロロジー式の分娩法は、麻酔をしなくても陣痛を緩和することができる方法なのですが、母性も一緒にはぐぐむことができます。して自然なかたちで育児につなげることができます。ソフロロジー分娩法はすばらしい出産育児方法になったといえます。ソフロロジー法はスペインで生まれて、フランスや日本などの各国でさらに進化をとげたものです。
そして日本で行なわれているソフロロジー式分娩法は松永博士のオリジナルに近いもののようです。ソフロロジー法では日本の禅や、インドのヨガなどの東洋的な訓練手技が用いられています。産婦人科としてのソフロロジー発祥の地フランスをはじめとして、ヨーロッパで広く行なわれているソフロロジーなのですが、禅やヨガが東洋的なのでヨーロッパの妊婦さん達にとっては東洋的な理念を学ぶことになります。
そのため、ソフロロジー式分娩法を行なうために日本人よりも時間を要してしまうようです。日本でのソフロロジーの様子を見学に来たヨーロッパの産婦人科の先生がたは、日本の妊婦さんたちがいとも簡単にソフロロジーを行なっているのを見てかなり驚いたそうです。禅のあぐらの姿勢や、ヨガの呼吸法が日本人にとって受け入れられ易いのも、ソフロロジーのメリットだと言えます。
ソフロロジー式分娩法の起源についてご紹介します。ソフロロジーとはラマーズ法を超えた新しい分娩方法です。最近では広まりつつあります。このソフロロジー式分娩法はヨーロッパでは広く行なわれている分娩方法のようです。ソフロロジーはもともとスペインの精神神経科医A・カイセド博士が心の調和をはかるために学問として創案しました。
そこから始まったのです。このようなソフロロジーを産婦人科に取り入れたのは1976年フランスのジャンヌ・クレフ博士でした。日本へは1987年に熊本大学の助教授であった松永昭博士によって紹介されました。松永博士によってもたらされたソフロロジー式は、松永博士が研究や改良を重ねていきました。
ソフロロジー式分娩法は、麻酔をしなくても充分に陣痛を緩和することができる方法です。それだけではなくて母性を育んで確立することによって自然なかたちで育児へとつなげることができる優れた分娩方法・出産育児方法になったのです。スペインで生まれて、フランスや日本でさらに進化をしたソフロロジーですが、日本で行なわれている、このソフロロジー式分娩法は松永博士のオリジナルに近いもののようです。


