マタニティーブルーの原因は主にホルモンのバランスが崩れることと考えられています。出産までは赤ちゃんをお腹の中で育てていくホルモンが分泌されていますが、出産後は母乳を出すためのホルモンに変わっていくからです。その変化が急激に起こることでお母さんの心身のバランスも崩れやすいのです。マタニティーブルーとは出産後にお母さんの気持ちが沈んで何事にも前向きになれない状態になることをいいます。それは決して珍しいことではありません。
また、それだけではなく、お母さんの実際の生活も激変します。生まれたばかりの赤ちゃんはよく泣きます。それは当たり前のことだと考えられるようになるのは子どもがずっと大きくなってからのこと。お母さんが赤ちゃんのメッセージを理解できるようになるのにも、だいぶ時間がかかります。
お母さんはそれまで自分のケアを中心に過ごしていたのに、夜も授乳があってゆっくり眠ることさえできません。疲れと不安とで、お母さんの心が沈んでしまうことも当たり前かもしれません。ソフロロジー式分娩法で赤ちゃんを出産したお母さんには、マタニティーブルーになってしまうことがあまりないといわれています。
なぜならば、赤ちゃんが生まれてきたときお母さんの母性がしっかりと確立されているからです。待ちに待った大切な赤ちゃんです。何があっても育てていける、愛していける自信と安心感がすでにお母さんには備わっているのです。
ソフロロジー式分娩では母体の回復が早いということも、マタニティーブルーを防ぐ大きな要因です。体調が優れないときには気持ちも落ち込んでしまいます。まず、お母さんが元気であることも、育児の上では大変重要です。このように、ソフロロジー式分娩法ではマタニティーブルーの心配はほとんどないといってもいいでしょう。
ソフロロジー式分娩法についてご紹介します。ソフロロジー式分娩法は、出産を生命の誕生から始まる育児のなかのひとつの過程だと考えられています。お母さんが赤ちゃんを思うことによって、母性を育んでいき出産にまつわるすべてのことを前向きに捉える分娩法なのです。ソフロロジー式分娩のもっとも際立った特徴は、陣痛の捉え方だといえます。陣痛は赤ちゃんと出会うための大切なステップです。
そして痛みはエネルギーだと考えます。そのように意識を作ることができれば、陣痛の「耐え難い痛み」への恐怖が払拭されますので痛みは赤ちゃんと共有する感覚として受け入れることができるようになります。ソフロロジー式分娩法では、麻酔をつかわないで精神を安定させることによって、出産時の陣痛の痛みを和らげることができます。言い換えると痛みは恐れによって増幅されるものなのでリラックスして痛みを受け入れる気持ちや赤ちゃんとの出会いが待っているという期待感の前では、痛みの感覚はおのずと縮小されていくのです。
妊婦さん、特に初めての出産に向かう女性は心も体も不安定になりがちです。ソフロロジー式分娩法においては、専用のCDを聞きながら行うイメージトレーニングを重ねていき心身をリラックスした状態に導きます。そして、赤ちゃんがお腹の中で成長していくイメージや、赤ちゃんとの出会いを思い描くのです。この心地よさこそが、気持ちを前向きにし、母性を育てていくことができるのです。
ソフロロジー式の分娩法は、麻酔をしなくても陣痛を緩和することができる方法なのですが、母性も一緒にはぐぐむことができます。して自然なかたちで育児につなげることができます。ソフロロジー分娩法はすばらしい出産育児方法になったといえます。ソフロロジー法はスペインで生まれて、フランスや日本などの各国でさらに進化をとげたものです。
そして日本で行なわれているソフロロジー式分娩法は松永博士のオリジナルに近いもののようです。ソフロロジー法では日本の禅や、インドのヨガなどの東洋的な訓練手技が用いられています。産婦人科としてのソフロロジー発祥の地フランスをはじめとして、ヨーロッパで広く行なわれているソフロロジーなのですが、禅やヨガが東洋的なのでヨーロッパの妊婦さん達にとっては東洋的な理念を学ぶことになります。
そのため、ソフロロジー式分娩法を行なうために日本人よりも時間を要してしまうようです。日本でのソフロロジーの様子を見学に来たヨーロッパの産婦人科の先生がたは、日本の妊婦さんたちがいとも簡単にソフロロジーを行なっているのを見てかなり驚いたそうです。禅のあぐらの姿勢や、ヨガの呼吸法が日本人にとって受け入れられ易いのも、ソフロロジーのメリットだと言えます。
ソフロロジー式分娩法の起源についてご紹介します。ソフロロジーとはラマーズ法を超えた新しい分娩方法です。最近では広まりつつあります。このソフロロジー式分娩法はヨーロッパでは広く行なわれている分娩方法のようです。ソフロロジーはもともとスペインの精神神経科医A・カイセド博士が心の調和をはかるために学問として創案しました。
そこから始まったのです。このようなソフロロジーを産婦人科に取り入れたのは1976年フランスのジャンヌ・クレフ博士でした。日本へは1987年に熊本大学の助教授であった松永昭博士によって紹介されました。松永博士によってもたらされたソフロロジー式は、松永博士が研究や改良を重ねていきました。
ソフロロジー式分娩法は、麻酔をしなくても充分に陣痛を緩和することができる方法です。それだけではなくて母性を育んで確立することによって自然なかたちで育児へとつなげることができる優れた分娩方法・出産育児方法になったのです。スペインで生まれて、フランスや日本でさらに進化をしたソフロロジーですが、日本で行なわれている、このソフロロジー式分娩法は松永博士のオリジナルに近いもののようです。


